Championship Reports競技報告
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本選手権3回目の出場で初めて後半のラウンドに進出した伊佐治瑚乃は「自信を持ちながらも、イケイケにならないように」と気を引き締めて、ムービングデーに臨んだ。
その第3ラウンドは、なかなかチャンスが訪れない苦しい流れを強いられたようだ。前日までと比べて、ショットに精彩を欠いた伊佐治は、前半をスコアカード通りのプレーで終える。「バーディチャンスは、ほとんど無くて。ピンチを耐えきってのパープレーでした」と振り返る本人が、自画自賛したのは5番ホールのプレー。左ラフから残り151ヤードのセカンドショット。グリーン奥からの傾斜を使ってピンに寄せようと放ったショットは、狙い通りに打てたものの、戻りきらず。パターでの寄せも5メートルオーバーとボギーのピンチだったが、それをねじ込んでのパーセーブ。
後半もショットは回復が見られずに、13番(パー3)では、ティーショットでグリーンを捉えきれず、左奥からのアプローチを残す。マウンドを越えた先のピンに向かっての難易度の高いアプローチを1メートルに寄せてのパーと、ここでも耐えきった。
耐えに耐えた伊佐治のスコアが動いたのは終盤2ホール。17番では、カラーから10メートルのバーディパットが決まり「ずっと耐えてきて、ご褒美のようなラッキーがやっと来た」と喜んだが、直後の18番でティーショットをミスして左のラフへ。ホールロケーションを確認して花道を使ってグリーンオンを狙った2打目だったが、これも18番グリーンの左にある10番ホールのティーイングエリア近くまで曲げてしまうミスでトラブルに。それでも4オン・1パットのボギーでしのぎ切り、この日は1バーディ・1ボギーのパープレーでホールアウトした。
「今日は、アプローチとパッティングでしのぎました。グリーンに乗せられなくても、なんとかなったのは大きかった」と疲れの中に安堵の表情を見せた伊佐治。「今日、オーバーパーを打たなくて、本当に良かったです。明日につながるゴルフができたのかな」と、笑顔を見せる。首位の山本とは7打差と大きく水を開けられてはいるが、伊佐治の言う通り、今日の粘りのプレーが優勝という結果に結びつくことを願うばかりだ。
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