Championship Reports競技報告
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「得意なクラブですかぁ……そうだな、パターかな」と屈託のない笑顔で答えた柳原由依は、ナショナルチームの新地真美夏と同じ共立女子第二高校の2年生。「もうしびれますよぉ。その存在は。刺激になっています。でも神の上の天のような存在なので、ライバルという意識は全くないですね」と話した。
昨年の日本ジュニアで16位タイに入ったが、それまでは「東京都ジュニアでいつも失敗して、なかなか関東ジュニアのハードルが高くて……。ようやく昨年の日本ジュニアに出場できて、TEAM KGAジュニアのメンバーに選んでもらって」と、これまでを振り返った。
その勢いのまま、今年の関東女子ゴルフ選手権を突破して、初めての日本女子アマに駒を進めた。「正直、関東を通過することを目標としていたから、ちょっと燃え尽きちゃって(笑)日本女子アマってこんな雰囲気なんだなって楽しんでプレーしています。4日間プレーできたらいいなって思っていたので、びっくり」と、第3ラウンド終了時点で通算6アンダーパーの4位タイにつけた自身の順位を知って驚きを隠せなかった。
この日の柳原は4バーディ・3ボギーの71だった。得意のパターが最も冴えたのは「8番ホール(539ヤード・パー5)ですね。下って下って、下りまくってるようなとこ、二段グリーンの左上から、残り5~6メートルを入れました」と胸を張った。
「バーディパットも良かったんですけど、ナイスパーセーブもあったんですよっ」と言葉が弾む。例えば、7番ホール(204ヤード・パー3)は約20メートルの距離のバーディパットを1メートルに寄せてパーセーブ。11番ホール(401ヤード・パー4)でも二段グリーンの下の段からの15メートルをこれまた1メートルに寄せて、パーをキープした。「2メートルまでのパットは自信があるんです」と笑った。
「今日のプレーはショットが乱れたので75点。パットだけなら100点です」。明日の最終ラウンドは、ショットもパットも100点の柳原のプレーを期待しよう。
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