Championship Reports競技報告
Championship Reports競技報告
報告:M.Ideshima 写真:Y.Watanabe / Y.Osawa
日本体育大学1年生の亥飼陽が5バーディ・1ボギーの66でラウンド。4アンダーパーで首位と3打差の2位タイにつけた。首位の鈴木隆太は大学の先輩。午後スタートだった亥飼がスタートする頃には、鈴木はホールアウトしており、そのスコアに驚かされた。
「63ってスコアを見て、コースが簡単なのかなと思いました。明日は追いつけるように頑張りたいです」。
廣野ゴルフ倶楽部は今回が初めてで、攻略のポイントをティーショットのフェアウェイキープとパッティングに置いている。この日もパッティングのフィーリングが良く、ピンチをうまく凌げたのが好スコアにつながったと亥飼。
「今日は結構フェアウェイに置けていたので、かなりいい感じでプレーできたと思います。まずはフェアウェイキープしないとチャンスにつけられないので。明日以降も今日のようなプレーができればと思いますが、そうはできない部分もあると思うので、そこは気持ちを切らさずにプレーできればと思います」。
亥飼に自身の持ち味は?と聞くと「気持ち」と答える。飛距離やアプローチなどではなく「気持ち」と答える真意は、周りから見て気持ちが伝わるプレーをしたいという思いがある。それはプロと言う舞台への憧れでもある。
亥飼には学年で言うと3つ上の兄・台(うてな)がいる。兄は昨年のファイナルQTをクリアして、すでにプロとして奮闘中だ。高校を卒業する際に、兄と同じ舞台に立つことも考えたと言う亥飼だが、今はレベル的にまだ早いと判断して日体大へと進んだ。
その兄とは毎日とまではいかないまでも頻繁に連絡をとり、ゴルフの話をすると言う。ゴルフを始めたきっかけを作ってくれた兄の背中に追いつくためにも、まずは今週のアマチュア日本一を決める舞台で、しっかりとした手応えを掴みたい。
なお、兄の台(うてな)と言う名前は曽祖父がつけたもので、蓮の真ん中の呼び方が由来。悪い環境でも花を咲かせる蓮のような存在にと言う思いが込められている。一方の弟の陽(ひなた)は、どこにいても陽が当たることを願って父がつけたもの。最高に陽が当たる頂点を目指して、残り3日もひたすら廣野ゴルフ倶楽部と対峙する。
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