Championship Reports競技報告
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1番ホール(パー4)でいきなりダブルボギーを叩く最悪のスタートとなった本大志だったが、その後は6つのバーディを奪い、首位と3打差の2位タイでプレーを終えた。
本は今年の春に目黒日大高校を卒業し、今秋から米国のアリゾナ大学への進学が決まっている。今は英語の勉強など、入学に向けての準備をするために日本国内の試合出場は限定している。そのため今回の日本アマチュアゴルフ選手権は久々の競技で、ある程度の緊張感はあったことが予想される。ただ、出だしのダブルボギーでも焦ることなくプレーできた要因は、キャディを親友の三原颯真が務めていたことにある。
「スタートはちょっと運が悪かったのもありますが、今日はキャディをしてくれた颯真ともしっかり話し合って、落ち着いていこうと。一人だったら焦っていたのかもと思いますが、颯真のおかげで楽しくゴルフをすることができましたし、助けられました」。
三原が試合で本のキャディをやることは今回が初めて。三原自身が、今年は日本アマチュアゴルフ選手権への出場が叶わなかったため、本のキャディを買って出た。
「(大志は)フラストレーションが溜まってくると、早く打っちゃうので、とにかく焦るなと。一呼吸おいてから打たせたり、水を飲ませたりして、いいリズムでプレーができたと思います」と三原。お互いのゴルフのことをよく知っているだけでなく、プライベートから仲のいい2人だからこそ、和気藹々とした雰囲気で終始プレーすることができた。本がゴルフをする時に大事にしていることが「楽しむこと」なだけに、ホールアウト後に心からゴルフを楽しめたと笑顔で話す本の表情が印象的だった。
また、本や三原と同級生で今季は男子ツアーで活躍している大嶋港の活躍も大きな刺激になっている。大嶋は今シーズンのABEMAツアーの開幕戦を制して、早々とプロの水に慣れつつある。本にとっても、大嶋と同じルートを選ぶ選択肢もあったが、今はプロ転向せずに、大学でレベルアップさせる道を選んだ。
自分がゴルフを楽しむために、今何が必要なのか冷静に判断できる本が、明日以降も三原と二人三脚で、楽しむゴルフに徹するつもりだ。
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