Championship Reports競技報告
Championship Reports競技報告
写真:Y.Watanabe / K.Kinosita
本選手権初出場の信藤希(福井工大福井高校1年)が通算6アンダーパーをマークし、首位と1打差の2位と好スタートを切った。
この日10番ホールからティーオフした信藤は14番(パー5)で初バーディを奪うと続く15番で連続バーディ。17番でもスコアを伸ばして前半を3アンダーパーで終える。後半も安定したプレーが続き、1番でバーディが先行。4番(パー3)で3パットのミスでボギーを叩いてしまう。5番(パー5)は「このホールのラフは深くて、ユーティリティでもアイアンでもヘッドが芝に絡みついてしまう」と警戒していたが、2打目をラフに打ち込みピンチ。しかし、しっかりと3打目でグリーンを捉えてパーで切り抜けたことで、波に乗った。6番から8番まで3連続バーディを決めると、最終ホールの2打目で発雷のために競技中断となったが、再開後もしっかりとパーで収めてフィニッシュ。この日7バーディ・1ボギーの65でホールアウトし、首位と1打差の6アンダーパー2位につけた。
今年、より良いゴルフ環境を求めて中部地区の強豪校、福井工業大学附属福井高校に進学した信藤。高レベルでの練習を積み重ねた結果は、すぐに中部ジュニアゴルフ選手権3位という結果に現れた。そして迎えた本大会でも、初出場とは思えない冷静なプレーでバーディを重ねた。
信藤の武器は、アイアンショット。今では少なくなった5番アイアンを入れて、180ヤードの距離をピンポイントで狙ってくる。霞ヶ関カンツリー倶楽部は、「6,486ヤードでパー71と距離が長いので、ロングアイアンとかユーティリティの調子がスコアに影響すると思って。自分の得意とする5番アイアンの調子が良かったので、スコアに繋がりました」と、あどけない笑顔を見せる。
「明日も気温が高くなると思うし、ホールロケーションも厳しくなると思います。スコアを伸ばすよりも耐えるゴルフ、狙えるところは狙いたいと思いますが、パーを並べてスコアを落とさないように意識してプレーしたいです」と最後まで初出場とは感じられない冷静さを見せる。
日本女子アマチュアゴルフ界の中心選手になることが期待される同世代の戦いの中で、信藤が新しいヒロインとなれるか。
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