Championship Reports競技報告

長澤愛羅が悲願のタイトル奪取に向けて単独首位スタート

報告:M.Ideshima 写真:Y.Watanabe / K.Kinoshita

本部門初出場となった昨年は6位タイに終わり、悔しい思いをした長澤愛羅(ルネサンス高校2年)が、悲願のタイトル奪取に向けて単独首位の好スタートを切った。

この日は7バーディ・ノーボギーの7アンダーパーをマーク。特に前半の9ホールでは5つのバーディを奪う圧巻のゴルフを披露。良い流れを呼び込んだ。

後半はなかなかバーディが獲れずに我慢のゴルフを強いられたように感じるが、長澤本人は我慢したのは1ホールだけだったと振り返る。

「7番ホールでバンカーに入れてしまったんですが、そこから上手く寄せられたのでパーセーブできました。我慢したのはそこだけです」。

後半に入ってからはこの7番ホールを含めて、1番から5番ホールまでパーが続くなど、もどかしい状況。それでもポジティブな気持ちでプレーできた理由は、練習ラウンドの調子の悪さがあったからかもしれない。

「今日は練習ラウンドとは別人のようなゴルフができて満足しています。練習ラウンドの時はドライバーの調子がすごく悪くて、フェアウェイにいかなかったんです。それで昨日の練習場で調整してという感じでした」自分でも驚くほどのゴルフの変貌ぶりに、少々のことではネガティブにならない精神状態がこの日のスコアに繋がった。

ゴルフの調子は自分でもいいと言える状態でコース入りしたにも関わらず、突然練習ラウンドで調子が悪くなった。タイトル奪取に向けての緊張などが無意識に働いていたのかもしれない。ただ、そんな状況でも焦ることなく、同行してくれている母親やコーチのアドバイスを参考に、練習で悪かった点の修正に取り組んだ。スタート時点ではまだ不安要素はあっただろうが、それを完全に払拭する完璧なゴルフに表情も明るい。2022年に制した12歳〜14歳の部に次ぐ、2つ目の日本ジュニアのタイトルに向けて、明日も自分が満足できるゴルフをやり切るだけと言い切る。

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