Championship Reports競技報告

2位入賞の髙橋彩夢は「嬉しさ」のあとに、優勝を逃した「悔しさ」が

報告:Y.Koseki 写真:Y.Kawatani

第1ラウンドを終えてトップと3打差の1アンダーパー、3位タイには4選手が並んでいた。第2ラウンドで、そのなかから抜け出し、単独の2位入賞を果たしたのは本部門の最終組でプレーした髙橋彩夢(浦安市立日の出中学3年)だった。

この日、髙橋は「優勝したい」という思いはあったが、そのためには一打一打に集中しようと考えスタートの10番ティーに立った。最初にスコアが動いたのは6ホール目の15番。ボギーだった。そして、続く16番も短い距離のパットを外してボギー。そこで、「悔しいという思いがすごくあったんですけど」と、そのときの心境を明かしたあと、「でも、次の17番でパーを獲れたのでちょっと落ち着けて、それで最後の18番は絶対にバーディを獲ろうと思っていったら、本当に獲れたのが良かったです」。髙橋は、このバーディのお陰でハーフターン時には、またスタート時の心構え“一打一打に集中して頑張ろう”という気持ちになれたと振り返る。

そして、2番ホールからの3連続バーディ。いずれもフェアウェイから3メートル以内につける良いプレーの流れで掴んだバーディだった。7番のバーディで通算4アンダーパー。しかし、続く8番はちょっと欲張ったのだろう、「ティーショットをミスして、次のセカンドもミスして……」と、冷静にマネジメントすれば防げたボギーだったかもと自省気味に語る。結果、3アンダーでフィニッシュ。「2位になれるとは思っていなかったので最初は嬉しかったんですけど、あとから考えたら優勝できるスコア(優勝スコアは十分に手の届く範囲)だったので、ちょっと悔しかった」とうつむきながら、正直な思いを口にする。

来年は高校に進学し、ゴルフ部で腕を磨くことになる。「来年は、まだ出たことない日本女子アマに出場して、そこでも一打一打集中して、それでいい結果を出せればいいなと思います。そのためには、苦手なパターをたくさん練習して上手くなりたいです」と次のステージの抱負を語る髙橋。今回、「優勝」は間違いなく手の届くところにあった。このことで、「悔しさ」と一緒に「自信」も得られた。そんな日本ジュニア選手権だったようだ。

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