Championship Reports競技報告

トップと2打差、3位スタートの長崎大星が目論見通りのゲーム展開で逆転優勝 

報告:Y.Koseki 写真:Y.Kawatani

第1ラウンドを6アンダーパー。第2ラウンドはトップと2打差の3位からスタートした長崎大星(日章学園中学3年)は、今日の目論見を「バーディを獲れるホールだけに絞って、そこに集中したゴルフをしようと思ってました。その場合は、最高のスコアは9アンダーパーですが、少なくとも7アンダーパーでプレーできれば優勝できると考え、前半を4アンダーパー、後半は3アンダーパーでいこうと決めていました」と淀みなく、すらすらと口にする。

そのためにはパー5はすべてバーディとしたい。その狙いどおり、出だしの10番(パー5)でさっそくバーディを奪う。そのホールは、「ウッドからアイアンショットの流れがそんなに悪くなかったので、今日の調子は悪くない。あとは気持ちとか、この流れ次第(良い流れを乱さないこと)かな、と感じました。ですから、今日は最初にいい流れをつかめ、そのままボギーフリーのラウンドにできたことが良かったと思います」ときっぱりと語る。

そのなかでポイントになったのが、折り返し後の2番ホール。狙っていた1番(パー5)でバーディを獲れなかったことが影響したのか、ティーショットを右の林に打ち込んでしまった。しかし、第2打のリカバリーショットをサブグリーンまで運ぶと、続く第3打アプローチでピンに寄せ、パーをセーブ。「そこで気持ちがちょっと楽になって、次の3番でバーディが獲れ、そこからは狙い通りゴルフで淡々とプレーを進められたのが勝因かなと思います」。

その狙い通りのスコアメークができた一番のポイントは、「ティーショットがあまり曲がらなかったことです。朝のストレッチとショットの練習から、先週の全国中学校ゴルフ選手権(優勝者と同スコアながら2位に惜敗)の疲れで、ショットが少し捕まらず、体が重い傾向にあることが分かったので、それを頭に入れ、ウッドは余り使わずアイアンで組み立てたのが良かったと思います」。そのうえで、今日は第1ラウンドでトップに立った林田遼汰(3位、熊谷市立妻沼西中学3年)と同じ組だったので、「マッチプレー感覚で、競う合う相手が嫌がる流れを心掛けました」と胸のうちにあった戦略を明かす。

先の全国中学校ゴルフ選手権の悔しさを晴らし、次の目標を問うと、中学3年の今年のうちにナショナルチームのメンバーになり、高いレベルの用具だったり、コーチングを受け、より強いフィールドで戦うことで早く成長したい、高校を卒業したらすぐに世界に通用するプロになりたいと、ゴルファーとしての将来のビジョンを口にする。照れることなく、前を向いて、きっぱりと。

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