Championship Reports競技報告

三宅琉心は一時首位に並ぶ健闘を見せての3位入賞に「悔しいよりも満足です」

首位と3打差2位タイで最終組でのプレーとなった三宅琉心(大阪学院大学3年)。5大会連続の大阪学院大学勢の優勝という声も聞こえる中、三宅本人は、「昨夜は寝落ちしたぐらいで。思ったよりも緊張しませんでした」と、落ち着いた心持ちで1番ホールのティーショットを放ち、いきなりの連続バーディで最終ラウンドをスタートしていった。「4日間で一番ショットの調子が良かった」チャンスを量産する。しかし、パッティングを決めきれず次のバーディは9番(パー3)だった。

前半で3つスコアを伸ばした三宅は12番でもバーディを決めて通算17アンダーパーにすると、首位の田村が14、15番の連続ボギー。この時点で首位に並ぶ。迎えた16番(パー5)。先にバーディを決めた田村に対し、三宅は1メートルのバーディチャンス。「自分が思ったよりも切れた」とこのチャンスを逃した三宅は、残り2ホールもパーに終わり、この日4バーディの68でホールアウト。通算17アンダーパーで2打差の3位に終わった。

ホールアウト後の三宅は、口惜しさを感じさせないクールな口調で「16番でバーディを逃したのが敗因ですね。あのホールで流れが決まってしまいました」と接戦となった終盤を振り返る。1打差で迎えたパー5の最終ホールで逆転の可能性もあったが、「18番は田村選手が先にフェアウェイを捉えてイーグルも考えられる状況で、自分がティーショットを曲げてしまい、終了という感じでした。もともと、自分がこの順位にいられるほどの選手ではないと思っていたので、この結果は悔しいというよりも満足です」と、冷静に言葉を繋いだ。

現在プロとして活躍している選手も多い大阪学院大学で切磋琢磨している三宅だが、「自分がプロになれるのか、プロになって活躍できるか」と自問自答の日々を過ごし、最近では「プロになるのは無理かもしれない」という思いにとらわれることが多かったという。しかし、「日本学生のような大きな試合で4日間優勝争いが出来たのは初めてで、色んな経験が出来た」と仄かな手応えと自信を掴んだようで、「悩みのタネが増えた感じです」と苦笑いを見せた。来年の日本学生で自らの未来予想図を明確に描くために、三宅の研鑽に期待したい。

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