Championship Reports競技報告
Championship Reports競技報告
中京大学1年生の神谷桃歌が快挙を達成した。日本女子学生ゴルフ選手権60回の歴史の中で、初めて中京大学に優勝をもたらした。
4バーディ・ノーボギーの68、通算11アンダーパーで2位に3打差をつけて優勝。本選手権で神谷がボギーを叩いたのは2日目の4番ホールの1ホールのみ。他を寄せ付けない完全優勝だった。
優勝を果たした神谷に感想を聞いた。
「嬉しいです。第1ラウンドからトップに立てて、落ちることなくいい感じで3日間プレーすることが出来たので嬉しいです」54ホールでわずかボギー1つの安定感だがピンチもあった。3日間を通すとシビアなパーパットもあったそうで、パッティングで勝ち取った栄冠だった。
序盤は最終ラウンド最終組での優勝争いに多少の緊張を感じていた。それでもライバルであり、同じ中部エリアで切磋琢磨してきた池戸梨緒との争いは楽しかったのだろう。「徐々に緊張がほぐれてきた」という言葉通り、隙を見せない完璧なゴルフだった。
母校に優勝を初めて持ち帰った神谷だが、初めてという事実は知らなかった。インタビュー時にこのことを初めて知ったそうだが、「嬉しいです。大学には練習場もあってすごく環境も良いですし、お世話になっている大学に恩返しじゃないですけど、いい形で結果が残せてよかったです」。
今年のプロテストにエントリーしている神谷だが、今回の優勝で2次テストが免除され最終のプロテストから受験できることになった。最終プロテストは10月29日~11月1日、茨城県の大洗ゴルフ倶楽部で行われる。2次テストを受験予定だった神谷にとって、練習ラウンドや課題を克服するための時間ができたことは大きい。
本選手権に優勝したことで自信も芽生えた。神谷自身、これまでは自身の強みが何か言えることが出来なかったようだが、今週シビアな展開の中でもしっかりパッティングを決めきり相手にプレッシャーをかけることができた。パッティングが武器になると自覚できたことは、シビアな場面が続く最終プロテストに向けても心強い。
大学1年生で本選手権を制して、その後最終プロテストに合格した2022年の小暮千広(当時日本大学1年)のように、プロゴルファー神谷桃歌が誕生するか。今後の活躍に注目したい。
競技メニュー