Championship Reports競技報告
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最終組の一つ前の組から逆転を狙ったのは近賀博子(久邇CC)と西下裕美(小野GC)の2人。近賀、西下共に第1ラウンドは3オーバーパーの75。3打差を追いかけた。
近賀はスタートホールのボギーで躓いたものの、粘りのゴルフで4オーバーパーにとどめた。途中、前の組との間隔が開いたことで、少し走った場面もあったようだが、そんなイレギュラーな中でも大きくペースを乱されなかったのは流石だ。
ただ、本人は口には出していなかったが体調的には万全ではなかった。「勝ったらそれを話そうかと思っていたんですけど、勝てなかったので」と冗談混じりに話してくれたが、実情はかなり厳しい状態だったのだろう。その中で走ることもおそらくキツかったはず。
それでも近賀は弱音を吐かない。そこにはどんなことも言い訳にせずに、常に勝てるゴルフをやることを自身の最大の目標に掲げているからだ。まだまだ進化する近賀のゴルフにこれからも注目したい。
一方の西下はこの日の風に翻弄された。この日は朝から10メートルほどの風が吹く天候で、時折突風らしきもの吹き、選手を苦しめた。西下にアクシデントが起きたのは7番ホール。セカンドショットでグリーンエッジに止まっていたはずのボールが風で戻されて、グリーンに着く前に手前の池に転がり落ちてしまった。そこをダブルボギーとして意気消沈してしまいそうになったが、そこから意地を見せた。
優勝には届かなかったものの、後半のボギーフリーのパープレーは見事。来年の大会のシード権を獲得し、次こそは日本一のタイトルを手にしたい。
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