Championship Reports競技報告

女子グランドシニアゴルフ選手権第1日が終了。三木逸子が圧巻のプレーで2位に7打差をつけて初代チャンピオンに王手

今年から新設された60歳以上の女性ゴルファーの日本一を競う第1回日本女子グランドシニアゴルフ選手権第1ラウンドが10月31日、埼玉県狭山市の武蔵カントリークラブ笹井コース(5,612ヤード・パー72)にて116名の選手が出場して行われた。ようやく暑さも収まり、秋らしい天気となったこの日。朝からほとんど風もなく、選手にとっては絶好のコンディションとなったが、コースの難しさに手を焼いたか、各選手ともスコアメイクに苦しんだ。

その中で三木逸子(土佐CC)が6バーディ・3ボギーの3アンダーパー69をマークして単独首位に立った。アンダーパーで回ったのは、ただ一人で、2位の谷川美帆(佐世保CC)、角田里子(鹿沼CC)の2人に7打差をつける圧倒的な強さを見せつけた。

他の選手が「距離の長いパー4」や「距離が短くてもバンカーなどが効いていて難しい」ホールなどで、コース攻略に苦戦している中にあって三木だけは「距離が短い」とコースの印象を語っていて、他の選手とは評価が違っていたので、不思議に思っていた。つまり、飛距離の出る彼女にとっては「ティーショットさえ曲げなければ」良いスコアが出るということだったのだ。この日はティーショットが安定しており、優勝には「1日1オーバーか2オーバーで回れば」と言っていたが、その想定を遙かに超える好スコアだった。

これで初代女王に王手をかけたといってもいいだろう。大会が始まる前には「できれば勝ちたい」と言っていただけに、輝きが美しいトロフィーの最初に名前を刻むのは、明日残り18ホールのプレーを残すだけとなった。

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