Championship Reports競技報告
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今年から新設された60歳以上の女性ゴルファーの日本一を競う第1回日本女子グランドシニアゴルフ選手権第2ラウンドは11月1日、埼玉県狭山市の武蔵カントリークラブ笹井コース(5,612ヤード・パー72)にて116名の選手が出場して行われ、三木逸子(土佐CC)が通算5オーバーパーで辛くも優勝し、栄えある初代女王に輝いた。3打差の2位には、
角田里子(鹿沼CC)、3位タイには平田悦子(カレドニアンGC)、谷川美帆(佐世保CC)、大原由利子(太子CC)の3人が並んだ。
前日3アンダーパー69をマークし、2位に7打の大差をつけて優勝は確実と思われていた三木だが、この日はアイアンショットが冴えず、なかなかバーディチャンスも作れない厳しいゴルフとなった。「構えがしっくりこなかった」と違和感を抱いたままでのプレー。この日は5ボギー・1トリプルボギーの8オーバーパー80と大きくスコアを崩した。それでも前日の貯金が活きて、辛くも逃げ切った。緊張はなかったものの「全然ダメでしたね。また練習です」と内容には不満の残るラウンドだった。
それでも、まだ誰の名前も刻まれていない優勝トロフィーに自分の名前が刻まれるのは、「うれしい」と素直に喜んだ。そうそうあることではない貴重な機会を、見事に射止めた。多くの選手が難コースに手を焼いた。この日、70台で回った選手は5人。前日は69の三木を含め9人。2日間で延べ14人しか80を切ることができなかった。距離がある上に、池やバンカーが絶妙に効いていて、グリーンにも複雑なアンジュレーションがあり、スコアメイクに苦しんだようだ。その中で一人、存在感を示したのが三木だった。現在66歳になるが、まだまだ健在だ。
来年の会場は、兵庫県の千刈カンツリー倶楽部(2025年11月6日から7日)で行われる。2000年に日本女子ミッドアマチュアゴルフ選手権を開催しており、三木は「ドッグレッグが多く、難しかった」とコースの印象を語った。すでに大会連覇に向けて、目を向けている。
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