Championship Reports競技報告
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通算3アンダーパーの単独首位で迎えた最終ラウンドを長田紫野香は、「意外と緊張しなかった」と落ち着いた気持ちで迎えたという。優勝争いを演じたのは、中部女子ミッドアマチュアゴルフ選手権でも競り合った清水友莉耶。「中部地区でプレーしたことのある選手と最終組でのプレーだったのも緊張しなかった理由かもしれません」と振り返る。その言葉通り、前半から安定したプレーを見せた長田。4番で清水に逆転を許しても、泰然自若。7番で清水のミスから首位に返り咲くと、9番ではチップインバーディを決めて流れを引き寄せる。後半、2ボギーを叩いて清水に追いつかれても、「昨日よりパットが決まらなくて苦しかったですが、シビアなパーパットを決められた」と逆転は許さず迎えた最終ホール。85ヤードのサードショットをしっかりとグリーンに乗せてバーディチャンスを迎える。ここまで気持ちに波風を立てなかった長田でも「最後は緊張しました」という痺れる場面も、このパットをねじ込んで清水を振り切って戴冠を果たした。
25歳から通算8度目の本選手権の挑戦で掴んだ栄誉に「すごく嬉しい」と喜びを噛み締める。「ずっと自分のゴルフをすることだけを考えていました。自分がバーディを獲っても、相手にバーディを獲られても」目の前のことに集中して、心に波風を立てないプレーが長田の強さかもしれない。中部女子ミッドに続いての全国タイトル獲得。大願成就の長田の2日間は、これから活躍に大きな期待を抱かせるものだった。
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