Championship Reports競技報告
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10番ホールから第2ラウンドのプレーを開始した中村尊史。3ホール目の13番(パー5)で2打目をガードバンカーに打ち込みながら、3打目を直接放り込むチップインイーグルを奪取して好スタートを切った。しかし、13番でボギー、15番でダブルボギーと本人も言うように前半は「バタバタしていたので、イーグルは大きかった」振り返る。後半は2番(パー5)の1バーディ以外は、スコアカード通りの落ち着いたプレーを見せているだけに、難コースで早々にイーグルを決めることができたのは、中村にとってメンタル的にも安心をもたらしたのだろう。
本大会の中村は決して万全のコンディションとは言えない状態のようだが、「ショットはあまりよくありませんが、ファーストパットを比較的打ちやすいラインに乗せられています。最悪なところを避けることができていて、手前から安全にというマネジメントを意識しています」と、かえって決して体調が良くないことでプレーに慎重さを与え、首位タイという順位に結実しているという。
2016年大会で2位入賞の成績を残している中村だが、ここ数年はカットに終わることが多かった。だからこそ「今年は後半のラウンドに進出することをクリアしたかった。それに、中国地区から出場していますが応援もありますし、来年のシード権を持って帰ってこいと(笑)」という目標に向けてプレーしてきたという。その目標は、首位タイという順位で最終ラウンド最終組という最高の形でクリアできた。「優勝は全く考えたことがないので、この2日間でやってきたことを明日も続けたい」と、望外のチャンスを前に困惑しているようにも見えたが「静かに欲をかきつつですね(笑)」と見せる笑顔に、したたかに明日の決戦を戦い抜きそうな強さも感じさせる。
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