Championship Reports競技報告

日本ミッドアマチュアゴルフ選手権が閉幕。稲葉一馬が通算±0で初優勝を飾る

2024年度(第28回)日本ミッドアマチュアゴルフ選手権は15日、兵庫県加東市の高室池ゴルフ倶楽部で66名の選手が出場して最終ラウンドを行い、稲葉一馬(垂水)が通算イーブンパーで初優勝を飾った。曇天の中での決戦となったこの日、通算イーブンパーで4人が首位に並ぶ大混戦の優勝争いは、稲葉が1番でバーディを奪取するなど前半で1つスコアを伸ばして一歩抜け出す。しかし、後半に入ると2012年大会チャンピオンの塩月純生(オータニにしき)と上條五大(穂高)、さらに1打差5位でティーオフした儀保和(筑紫ヶ丘)が粘りのプレーで優勝争いに踏みとどまる。緊迫の終盤、上條が最終ホールでバーディを決めて通算1オーバーパーでホールアウトしクラブハウスリーダーとなり最終組のプレーを待つ。最終組は稲葉が塩月と上條を1打リードして18番ホールに入ると、稲葉と塩月はともにパーでホールアウト。この瞬間、稲葉の本選手権初優勝が決まった。上條と塩月は1打差の2位タイに入賞。儀保は通算2オーバーパーで4位、さらに1打差で5位に中村尊史(徳山国際)、日本シニアゴルフ選手権チャンピオンの水上晃男(鷹之台)は通算6オーバーパーで6位タイとなった。

2打差の6位から逆転での本選手権4連覇で大会最多勝更新を狙った豊島豊(東千葉)はバーディスタートを切ったが3番をダブルボギーとするなど苦しい流れの中でのプレーとなり、3バーディ・4ボギー・1ダブルボギーの3オーバーパー74でプレーを終え、通算5オーバーパーの8位タイに終わった。

なお、第29回日本ミッドアマチュアゴルフ選手権は2025年11月19日から21日の3日間、愛媛県の滝の宮カントリークラブ赤石・別子コースでの開催が決定している。

左から2位タイ:塩月純生、優勝:稲葉一馬、2位タイ:上條五大
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