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2006年度(第16回)日本シニアオープンゴルフ選手権競技
2006年10月26日〜10月29日 桑名カントリー倶楽部 参加者数:108名 アマチュア:17名 |
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“飯合肇と高橋勝成が−6で首位タイに。青木功が1打差で続く |
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秋晴れ、気温23度、北の風2㍍が爽快な第1R、青木功・飯合肇の豪打の応酬が観客を魅了した。青木が67、飯合が66と1打差ながら、首位と3位。もう一人の首位タイは_橋勝成の66で、アンダーパーの争いになること必定の優勝争いが予想された。それに続く3位タイに、米シニアツアー帰りの尾崎直道、賞金王をめざす室田淳、連覇を狙う中嶋常幸、海老原清治がいるのだから、豪華な役者の顔が揃った。それでも、グリーンエッジから5ヤード以内という難しいピン位置に苦戦する選手もいた。特に中嶋の6番、パー3ホールのダブルボギーは右奥いっぱいに切られたピンを攻めて、奥のラフに外し、そこからグリーンを往復するアプローチミスだった。シニアらしからぬ飛距離と繊細な小技が必要なゲームという予感があった。 |
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65の好スコアで海老原清治が首位に。連覇を狙う中嶋常幸が1打差2位に浮上 |
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この日の主役は“記録男”海老原清治だ。「中嶋プロと練習ラウンドをし、120%叩くドライバーの感触を思い出した」と快進撃の秘密を語った。なんと65をマークして、トータル11アンダーパーの単独首位なのだ。’02年欧州シニアで賞金王、’03年米プロシニアでハーフ27という“記録男”の爆発だった。1打差で、この日66の中嶋が10アンダーパーの2位、室田が68の9アンダーパーで3位と激しいアンダーパーの闘いが繰り広げられる。前日首位の_橋が74とスコアを落とした。
カットは5オーバーパー149で、61人が通過。アマチュア選手は神戸誠(大田双葉)、山俊紀(今治)、諏澤一(笠岡)の3人が第3ラウンド進出を果たした。阪田哲男(袖ヶ浦)は1打足らず、姿を消した。 |
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難グリーンに苦しめられる上位選手。中嶋と室田淳が−10で首位に並ぶ |
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晴れのち薄曇りのこの日、連日の好天で乾いたグリーンがスピードを増したせいか、スコアの伸びが止まる。ピン位置の難度が選手の攻撃を止めたのかもしれない。中嶋が72、室田は71で、ともに10アンダーパーで首位に並んだ。前日の快進撃とうって変わって76を叩いた海老原は4位タイに後退したのだ。4日間を通じて最難ホール(ストロークアベレージ4.5)となった4番(443ヤード・パー4)のダブルボギーがきっかけだった。試合の2週前に米国から帰国の尾崎直道は持ち前の“粘りのゴルフ”で、この日70、トータル8アンダーパーで3位に踏み止まった。4番ホールが鬼門となったのはアマの神戸にとっても同じだった。ティショットで左の崖下に2発のOBを打ち、このホール8、81を叩いたからである。この日73だった山が代わってアマの首位になって、第4Rを迎えることになった。 |
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息詰まる優勝争いは最終ホールで決着。中嶋が−13で連覇を達成 |
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晴天は続いて、最終Rの優勝争いは中嶋・室田の二人に絞られた。
体調管理に気を配り、「還暦の60歳で体力のピークを迎えたい」と冗談を飛ばす中嶋が見事なスタート・ダッシュを見せる。1、5、8,9番ホールをバーディーで仕上げ、2バーディー・1ボギーの室田に3打差をつけて9ホールを折り返したからだ。「室田選手は手堅いプレーをする選手だから、気は抜けない」との決意で挑んだ試合の大詰め、いわゆる“サンデー・バックナイン”はスリルと興奮の9ホールだった。
最初の山場は11番。中嶋が3パットのボギーにすると、室田がねじ込んだバーディーで、一気に差が1打になった。この最小ストローク差になって以後の両者のプレーが緊張感あって、“きっと何かが起こる?”というドラマの予感がギャラリーを興奮させた。そのドラマが最終グリーン上に待っていた。中嶋の275ストローク目のパーパットは下り傾斜のスライスライン、1.5㍍。長尺パターを構える中嶋の視線がラインを何度も往復する。ボールが沈んだ瞬間、中嶋は天を仰ぎ、大きく息を吐いた。
ローアマチュアの争いは予想通り、51歳の山がこの日73、トータル5オーバーの31位タイで、昨年に続いて2連覇を果たした。 |
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