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この難コースで開幕した第1R。首位に立ったのは伏兵、趙珉珪。趙は、6バーディ・2ボギーの67をマークした。2打差の2位タイグループには、この年の賞金王を獲得することになる裵相文、2週連続優勝を狙う久保谷健一、2001年大会覇者の手嶋多一ら7人がつけ、さらに1打差の9位タイに悲願の初優勝を狙う藤田寛之、8月にツアー初優勝を果たした飛距離が魅力の諸藤将次、アマチュアの藤本佳則が後を追う混戦模様の1日となった。 大会連覇を狙う金庚泰は、ショットメイクに苦しみ2バーディ・3ボギーの72でホールアウト。2年連続のローアマチュアを目指す松山英樹らとともに25位タイと出遅れた。地元千葉県で日本オープン初制覇を目論む池田勇太は2オーバーパーの41位タイ、注目の石川遼も75の4オーバーパー、68位タイと大きく出遅れた。
68位タイスタートの石川遼は2つスコアを伸ばし通算2オーバーパーの20位タイ、池田勇太は通算3オーバーパーの28位タイと苦しいプレーが続いている。松山英樹もショット、パットに精細を欠き、通算6オーバーパーでホールアウト。辛くも58位タイで第3ラウンド進出を決めた。 なお、この日カットが行われ、通算6オーバーパーの58位タイ64人が後半のラウンド進出を果たした。9位タイスタートの藤田寛之、ディフェンディングチャンピオンの金庚泰は、惜しくも2日間で姿を消した。
3日間を終えてアンダーパーは5人だけという日本オープンらしい上位争いの中、石川遼はこの日もスコアメイクに苦しみ、池田勇太らとともに通算6オーバーパーの27位タイと順位を上げられずにいる。ローアマチュア争いは、通算3オーバーパーで全体の16位タイにつけているチャイニーズタイペイの洪健堯が浅地洋佑に1打リードをつけた。
しかし、折り返しの10番。ティーショットを大きく左に曲げるミスからダブルボギーを叩くと、一転、優勝争いは混沌とする。 佐藤が再三のバーディチャンスを逃し続け足踏み状態となると、13番までに1ストロークスコアを落としていた裵相文が14番で起死回生のイーグルを奪取。15番でボギーを叩いたものの、通算2アンダーパーでホールアウトした。裵と同じ組でプレーする久保谷健一も前週優勝の勢いをかって、1つスコアを伸ばしてベと同ストロークでホールアウト。優勝争いは裵と久保谷のプレーオフに持ち込まれた。
18番ホールで行われたプレーオフ1ホール目、久保谷がボギーを叩いたのに対し、裵が落ち着いてパーパットを沈めて勝負は決着。裵が2011年シーズン3勝目をメジャータイトルで飾り、この年の賞金王獲得をほぼ決定付けた。最後まで粘りを見せた佐藤は1打差の3位、さらに1打差の4位にベーシックがつけ、この日ベストスコアの66をマークした2009年大会覇者の小田龍一が6位タイとなった。 なお、ローアマチュアは通算4オーバーパーで全体の10位タイに入った洪が浅地に3打差をつけ、パナソニックオープンに続いての獲得となった。