「当時、私はアジア下館カントリー倶楽部の東京本社(経営母体)で企画を担当しておりましたが、たまたま女性ゴルファーを対象とした企画を発案計画し、その中でコースに出向いたのが始まりです」と言う岡田さんは、アジア下館CCの支配人を務めて今年で3年目。
「その時の企画ですか。3月のひな祭りの時期に縁日風のアトラクション(輪投げや射的)を行ったり、レストランにジャズの演奏を入れたりしました。これが好評だったので今ではキャディや従業員が仮装してお客様を出迎えるハロウィンイベントなども行っております」。
企画担当のあとは、しばらく事業部でクラブの運営・企画を勉強。その後1年間の副支配人を経て、現在の役職に就任。
「仕事に性別は関係ないし、自分自身意識したことはあまりないですね」と言う岡田さんだが、コース内ではその女性らしい“細やかな気配り”が見られる。クラブハウスに飾られる花のアレンジは絶妙。ハウス内はピンクやグレーといった色でコーディネートされ、コースパンフレットやキャディの制服も温かみのある色で統一されている。
「男性にはない心配りがコースを明るくしている」と取材当日、プレーしていたメンバーが言う。
岡田さんはいつも会員一人ひとりに歩み寄り声をかける。
「お客様に一日楽しんでいただきたいので、お迎えからお見送りまで、『人の心の温かみ』を意識しています。何でも機械でできる時代ですけれど、真心・人のぬくもりで接客することが最も大切だと思っております」と岡田さん。さらに「自分が気付いてもらいたいことはお客様も同じだと思い、相手の気持ちを気遣える様にしたいと思います」と続けた。「クラブハウスの中よりもお客様と直に接し、お話しできるから」という理由でキャディマスター室にいることが多い岡田支配人である。 |