「現在も、毎日作業場には足を運んでいます。5年程前までに工場内の全てが機械化され、今では、材料を集めることと、出来た製品を検品することを除いては全て機械が自動的にやってくれる。60年のキャリアが生かせないんだよ」
と、島田さんは現在の様子を語ってくれた。
80才になった現在でも月に4回はゴルフへ出かけるという。ハンディは10という腕前だ。
「シャフト作りをスタートさせておよそ60年ですが、その間に何人もの同業者たちが消えていきました。その中で、私は機械の導入や製作法など、時代に合わせて順応していった。その時代の変化に従って、作り手も対応しなければならないんです。でもね、こんなに機械化が進んだ現在でも、私しかできない工程があるんですよ」と島田さん。 |