2001 DECEMBER vol.68
 R&AのキャプテンやUSGAプレジデントといった、世界のゴルフ界の代表者たちが一堂に会したレセプションでは、当協会後藤田正晴会長が開宴の辞を述べ、次いで乾杯の音頭を、USGA会長であるトレイ・ホランド氏が務め、宴がスタートした。開宴中は、日本のゴルフ100年を映像によって振り返ることにより、100年を数えるゴルフの歴史を顧みたり、今回顕彰者として発表された日本のゴルフ史に貢献した選手やゴルフ関係者、コース設計家ら53人が写真とともに一人ひとり紹介されていった。
 続いて、招待客である選手の中でも、とりわけ数多くの印象的な勝利を収めたプレーヤーの尾崎将司、中嶋常幸、倉本昌弘、樋口久子、小田美岐、服部道子にスポットが当たり、彼らの歴史に残る活躍ぶりも含めてその偉業が紹介された。その映像が流れると、当時の活躍を懐かしむ声が会場のいたることろから溢れ出た。

 顕彰者の発表後には、R&Aのキャプテンであるグレイム・シマーズ氏が「道具の進化とともにゴルフ界全体が飛距離を追求する方向に向かっています。それに伴ってコースの設計は長さや広さが求められるでしょう。しかし、そういったコースの運営方法はコスト的に負担がかかります。それではゴルフが一般に浸透しないでしょう。だからこそ、ゴルフは飛距離だけを追求するべきではないと思います。ゴルフがもっとメジャーな存在になるために、今後も日本のゴルフ界やUSGAなどと協力を図りたいと思います」と語り、盛大な拍手とともに宴が終了した。

 日本のゴルフの歴史と伝統を感じるとともに、今後は国内だけではなく、世界レベルでゴルフを盛り上げていかなければならない。これからのゴルフ界へ向けた、たいへん意義ある会合となったことは間違いない。


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