2001 DECEMBER vol.68
吉川 コース選定の話が出ましたが、実際にコースを決定する際の基準は何かあるのですか?
川田 ちょうど入場が有料制になった頃、一時期開催コースがどれくらい切符を販売してくれるかということを考慮した結果“少しでも多くのギャラリーを集めたい”というコースで開催することもありました。しかし、その後“ここで日本オープンを開催したい”“あそこのコースなら真のチャンピオンが出るのではないか”と思えるコースに依頼する形になりました。また、普段はトーナメントを開催しないコースでも“こんなに良いコースなんだ”と思えるコースも日本には沢山あります。このようなポイントでコース選定するようになったことを、最も早く気づいたのはプロたちだった。それで、“日本オープンのコースは一味違う”という感覚が定着するようになったと思います。
尾関 そうですね。8つの地区連盟からの推薦という時もありました。しかし、川田委員がおっしゃったような新しいコンセプトを元に、我々オープン実行委員会が全てを選定するようになったのです。その結果、95年の霞ケ関や2005年の広野のように、普段トーナメントでは使用されない、日本を代表するコースで開催することができるようになったのです。また、このコース選定はオープン実行委員会の最大の役目であると考えています。
川田 確かに、振り返るといろいろな選考基準でコース選定してきました。でも、それぞれの開催コースが開催コースの責任を果たしてきたからこそ、JGAの成長とともに日本オープンも成長してきたと思います。
吉川 コース選定において、交通アクセスは考慮しているのですか。ギャラリーの少なさの要因には、交通の便も含まれているように思いますが。
川田 コース選定に、交通アクセスについての考慮はしていませんね。ギャラリーの少なさについては、むしろチケットの売り方に問題があると思います。JGAと開催コースだけが動いてチケットを販売しているのですが、これからは専門家に依頼をしたほうがベターだと考えています。


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