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友利 勝良氏 |
──皆さんには海外を経験しているという共通点がありますね。友利さんは欧州ツアーに参戦していた経験をお持ちですね。
友利 はい。約4年間、欧州ツアーに参戦し、その間でゴルフに対する考え方も変わりました。
──飯合さんは今年1年チャンピオンズツアーに参戦し、どんな部分に日本との違いを感じましたか?
飯合 チャンピオンズツアーに参加していて驚いたのは、レギュラーツアーから10年ぐらいブランクがある選手が、シニア入りしてすぐに優勝争いに加わることができるということです。そのブランクの中で、上達しているんだと思います。ツアーから離れていたのになんで? という感じでしたね。 青木 コング(飯合)はびっくりしただろうね。ティショットが自分より20ヤードも後ろの選手が、自分よりいいスコアでホールアウトするんだから。海外のトーナメントでは時として飛ばさないプレー、レイアップするプレーが必要とされる。戦い方の違いだよね。もちろん、コングにとっては芝の違いや言葉の問題なども影響していると思うけど……。コングも含めて、米国でやっていくためには、アプローチやコースマネージメントの意識改革が必要かもしれないね。でも、チャンピオンズツアーは日本と比べて賞金総額も全く違うし、選手たちにとっても厳しい戦いだから。
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飯合 肇氏 |
尾崎 しかし、チャンピオンズツアーへの出場権を得るためのQTは、本当に狭き門だと思う。実際世界中から1000人近い選手がエントリーして通過するのは3,4人。だから、僕の場合は日本のシニアツアーで頑張ることで、全米シニアオープンなどのチャンピオンズツアーのメジャー競技に出場できるチャンスがあると考えた。青木さんやコングは本当にすごいと思うよ。
中嶋 今季のコングの挑戦は本当に注目していた。と同時に、僕の中で“日本のシニアツアーをなんとかしなければ……”という思いが生まれたんだ。
尾崎 そうだね。日本シニアツアーを盛り上げることは、僕の仕事でもあり、中嶋の仕事でもあると思うね。
──では、最後に来年のシニアツアーについての展望や要望を教えて下さい。
中嶋 試合数、賞金の問題といったツアー全体の再構築よりもむしろ、いい試合をしたい。先ほども話したけれど、ハイテクな戦闘機の戦いではなく、零戦の華麗な空中戦、僕たちにしかできない戦いをギャラリーに楽しんでもらいたい。そうすれば、おのずと試合も増えるだろうし、シニアツアー全体の活性化にもつながるはずだと思います。
青木 4人とも50歳になって一皮むけて、いい戦いができると思うよ。自分も日本シニアツアーを盛り上げるために出来る限りの協力はしていくつもり。これからもシニア世代の話題が豊富になるように頑張るよ。
──皆様本日はありがとうございました。 |