2005 JULY vol.77

 ゴルフコースのパーは、各ホールの距離によって決められたものですが、ゴルフコースは地形、設計、使用ティにより難易度に相違があります。コースレーティングとは、距離のみならず高低差、グリーンのアンジュレーション、ハザードの難しさなどを総合的に数値で評価したもので、スクラッチプレーヤーが仮に10回プレーした場合の平均スコアに近いものを想定しています。

 コースレーティングは何のために必要かといえば、あくまでゴルファー一人ひとりに対し、その技量に応じた公正でかつ均衡のとれたハンディキャップを査定するための「基準定数、もしくは物差的な数値」です。したがって、コースレーティングは倶楽部のグレードや良し悪しには全く関係がないことをご理解いただきたいと思います。また、例えばプロゴルファーのためのトーナメントでは、コースのセッティング(フェアウェイの幅、ラフの刈り高、グリーンの速さ等)は、特別に配慮されるものです。ですから、そのようなコースでラウンドしたスコアは、通常一般用にセッティングされたコースでの一般ゴルファーのスコアとは著しく違うのは当然のことと言えます。当協会のハンディキャップ委員会では、各地区連盟のコースレーティング査定担当委員により、一般アマチュアゴルファーのハンディキャップ査定のためのコースレーティングを査定しているので、プロフェッショナルゴルファーのスコアとは全く関係がないことを倶楽部ハンディキャップ委員会にはご理解いただきたいと思います。


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