国本はこの日、再三のバーディーチャンスを決められない苦しい展開だったが、4ボギーの我慢のゴルフが実を結んでのトップタイスタート。好調なショットでパーを積み重ねて迎えた5番(475ヤード・パー5)でセカンドショットをミスし、7番ウッドで打った3打目はグリーン奥。そこから3パットでボギーとした点を悔やみながらも、「ドライバーショットは220~230ヤード飛んでいますし、アイアンショットも切れています」と余裕の表情。42歳でゴルフを始めた遅咲きプレーヤーは、女子シニア予選西日本地区1(会場:中京ゴルフ倶楽部)を1位で通過するとその余勢をかって、10月29日に那須野ヶ原カントリークラブ(栃木県)で行われた日本シニアパブリックゴルフ選手権で4年振り2度目の優勝を果たした。「最近、好調なゴルフが続いていてプレーするのが本当に楽しい」と会心の笑みをみせた国本が、本選手権競技初優勝に向けて好スタートを切った。
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