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はにかむ新チャンピオン 李
第5日 写真:GARY KOBAYASHI
午前の18番で、李は長いパットを沈めて派手なガッツポーズを見せた。このパットを決めて試合を左右する4アップのリードを保った。いつもは淡々とプレーし、あまり表情を表に出さない李にしてはめずらしい挙動だった。「なぜ、あのガッツポースを?」と聞かれた李は、はにかみながら『あのバーディで勝利を確信したからです』と、か細い声で説明してくれた。それまでの経過は常に李が先行し、14歳の伊藤は追いつくのに必死で、ここに至って李は4アップと差を広げたからだ。
この優勝を目の当たりにして喜んだのは父親の李錦澈さん(47歳)だったようだ。この日、コースに姿を見せ、目立たぬように木陰から声援を送った。『やれやれです。皆さんのお陰で勝つことができました。嬉しいですね。だが、彼はこれからが大変です。アジア大会、米国のアマチュア選手権にチャレンジしなくてはならないからです』とめがねの奥で眼を細め、果報者を褒めた。李氏は韓国電力公社の販売部長の要職にある。李家を知る人の話では韓国ではエリート家庭だそうだ。そんな環境にそだった李は、勝っておごることもなく、礼儀正しいしぐさで『目標は2006年のアジア競技大会です。金メダルが欲しいです』とか細い声で語った。勝っておごることなく、『伊藤君のような優秀なプレーヤーと優勝争いができたのは幸運でした』と17歳の青年とは思えない大人の雰囲気を漂わせながら、記者団の質問に応じた。
【李 東桓=ソウル近郊の京畿高2年生、2003年度の韓国ジュニア、同アマチュア選手権優勝、韓国ナショナルチームにメンバー。常に冷静な青年である。今後、日本でゴルフの勉強をしたいという希望をもっている。176㌢、65㌔】

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