今春、大学生になったばかりの岩井亮麿(福岡・沖学園高出)は、ドライバーの当たりが不安定ながら、終わってみれば68の好スコアをマークして単独首位といういい結果を出した。とはいえ、そこは新人らしく万事控えめで、恥ずかしそうな表情で記者会見に臨んだ。
岩井にとって68というスコアは過去、一番いいスコア、この6月、全国大学対抗戦(北海道の樽前CC)で出したスコアと同じだ。岩井はここで68のスコアを出し東北福祉大をこの大会で6度目の優勝に導く原動力になったが、この日も68をマークして自分がトップに立つ足がりにした。
『68のスコアはベストですが、これ以上にいいスコアは出ません。これが現状です。まだ、力が足りません』とはにかみながら答える。
いよいよ後半に入り、優勝争いの展開になるが、と問われて、『自分にはそんな力はありません。崩れないゴルフをやるだけです』と淡々と答え、新人らしい初々しさに新鮮味が感じられた。
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