プレーオフは4ホールに及ぶ熱戦となったが、地の利を得ているはずの吉田が4番ホール(パー5)でセカンドショットを池に入れてしまい、ダブルボギー。権は手堅くパーとし、韓国人初となる優勝を飾った。
『喜んでくれるのは釜山にいる両親でしょう』と少し涙ぐんだ。日本でゴルフをやりたくて来日したのが3年前。日本語がしゃべれず、先輩の藤島豊和(現在プロ=東北福祉大)が日本語や日本の習慣を教えてくれた。『藤島さんも喜んでくれると思います』と先輩に感謝する言葉も忘れなかった。
今回の優勝で10月に開催される日本オープンの出場権を得たが、権は『日本オープンより学生ですから、このタイトルが欲しかったです』とあくまでも念願だったこのタイトルにこだわった。
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