田村尚之(賀茂)はこの日も“我慢のゴルフ”を展開してベスト4に進出した。準々決勝の対戦相手の宇佐美祐樹(鷹)は杉並学院高校2年生の16歳。25歳の年齢差を感じさせない田村のドライバーは宇佐美と飛距離でもいい勝負。しかし、アウト9ホールで3ダウンしたのは、田村のいつものパターン。インに入ると2ホール連続奪取をしてイーブンに戻すのだ。18番、宇佐美の絶好な1.5㍍のバーディチャンスがカップに蹴られたので、田村得意の延長戦へ。エキストラホールの2ホール目、宇佐美が右ラフから9番アイアンで打ったセカンドがショート。その15㍍のロングパットを3パットした時点で、2パットでパーの田村の軍門に下った。いぶし
銀のような田村の渋いプレーに敗れた形である。またやっちゃた! 20ホールのプレーを」と奇声を発するほど田村は興奮していた。
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