結論を先にいえば、やはり今の日本アマチュア界はジュニア・学生の天下のようである。大会4日目、準々決勝に入って、ベスト8のうち3名いた社会人アマの2名が姿を消すことになった。2002年大会チャンピオンの藤田大(皐月佐野)は金庚泰(韓国)に2-1で惜敗すると、尾家清孝(周防灘)は永野竜太郎を終始リードしながら逆転負け。ベスト4に残ったのは、金と永野に加え、宿敵の伊藤涼太(中日)を破った額賀辰徳(ロイヤルスター)と連日にわたって驚異の粘りをみせる田村尚之(賀茂)だった。白熱した準々決勝と一転して、準決勝2試合はいずれも一方的な展開となって、永野と金のジュニア対学生の決勝戦となった。明日は、17歳2ヶ
月の永野が優勝すれば昨年の李が樹立した最年少記録(17歳3ヶ月)を更新し、金には韓国勢2連覇の期待がかかる戦いとなった。前日夕方の豪雨が影響して霧のなかでのスタートとなった準々決勝。天候と同じように最後まで勝負の行方が見えない接戦が続いた。
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