日本女子アマチュアゴルフ戦選手権では、ジュニア世代の台頭が注目を集めているが、こと日本アマではその兆候はみられない。ゴルフというスポーツが体力だけでなく、コースマネジメントなど経験がものをいうことを思い知らされる結果となっている。この日勝ち残ったベスト8では、社会人で日本アマの歴代優勝者でもある尾家と藤田、日本ミッドアマ2連覇の田村がベテラン健在を印象づけた。ベスト8の顔ぶれを見ると、社会人が3名(尾家、藤田、田村)とジュニア・学生の5名。平均年齢も25.1歳で、3年ぶりに25歳以上になった。
飛距離や体力では、ジュニアゴルファーや学生に後れを取るが、社会人が勝ち残った要因は、日本アマへの思いだ。90回を数える日本アマに綴られてきた歴史の重み、タイトルへの執着心が若い世代を退けた要因だろう。若さにまかせて快進撃を続ける永野龍太郎、宇佐美祐樹、韓国ナショナルチームメンバーの金 庚泰らのジュニア世代に一矢報いて、残るマッチを勝ち抜くのは若手世代か社会人か?
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