1回戦田村は、東北福祉大1年の新鋭安本大祐(チサン銭函)に、9ホール終わって5ダウン「もう終わった」と口にするほどだったが、インに入って、14番ホールで3ダウンまで返すと、早く勝負をつけようと浮き足だった安本が、3ホール連続3パットでホールを落とし自滅。終わってみれば田村の1アップの大逆転。「18ホールで5ダウンをひっくり返すのは記録では?」と訊くほど興奮気味だった。続く、午後からの2回戦最終マッチは、田村と高橋佳伸(タカガワ東徳島)の決着がついたのは降り出した雨でコースが煙り、夕闇が迫る午後6時55分。それもエキストラの2ホール目。1ホール目の1番で、田村がバンカーから2メートルに寄せると、
高橋がグリーン奥のラフからピンに当てるアプローチでOKの距離に。田村がバーディチャンスを外して、2番ホールへ。ここで、高橋が右へOBを打って、万事休すの結末だった。それにしても田村の粘りは凄いの一言。「大山方面での試合はゲンがいい」と言うものの
これだけ我慢のゴルフが可能なのはゲンだけでないだろう。長いマッチの後、「41年間のキャリアと経験を全部出し切りました」と言う顔が清々しかった。
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