スタートの1番ホールをバーディーとした岩井は、5番ホールで7番アイアンのティショットを左手前に外すものの、ラフからの6メートルのアプローチをサンドウェッジで直接カップインさせ前半2つ目のバーディーを奪った。圧巻は、7番ホール(パー5)。ドライバーショットをミスして左ラフに打ち込んだが、3番ウッドで打った2打目がホールから6メートルにオン。打ち出しがフックでホール回りでスライスする複雑なラインを読み切って、見事にイーグルを奪った。後半の10番ホールも計算通りバーディーを取り、この日1イーグル、3バーディー、ノーボギーの67。出色の出来で単独首位に躍り出た。
「ドライバーショットもアイアンショットも本来の出来ではないんですが、アプローチとパットに救われています」と屈託のない笑顔を見せた。昨年は、2日目を終えて首位タイにつけながらも、3日目から優勝を意識して76を叩き自滅。終わってみれば8位タイと不本意な成績だった。それだけに「力みすぎると悪い結果になることは昨年で思い知らされました。昨日、今日と良い位置にいながら自分のゴルフが出来ているのは、昨年の経験があったから。明日も自分の順位を気にせず、リズムだけを守ってプレーすれば、自ずとスコアはついてくると思います」と初優勝を目の前にして平常心を強調した。
|