「井関さんを抜いたんですね」アテスト会場で芳賀洋平の嬌声が上がった。昨年のJGA男子ナショナルチームメンバーにも選ばれたことのある芳賀は、先輩の井関剛義を意識していたらしい。昨日からショットは不調。今日のティーショットは一度もフェアウェーを捕らえることが出来なかった。そんな芳賀を救ったのは38インチの中尺パター。「パットの練習をするときに、知り合いから中尺を使ってみるとフィーリングがあって」今年の関東アマに続いて、日本アマでも使用することになった。「2メートルほどの微妙な距離が決めることができた」芳賀は、5バーディー・1ボギー68で第2ラウンドのベストスコアを叩きだした。通算138ストロークは
2位の好成績。惜しくもメダリストの座は逃したが、10月に霞ヶ関CC・西コースで行われる日本オープンの出場資格を得た。
それでも、芳賀はこの日本アマに集中する。日本アマには過去4回出場して2003年大会のベスト32が自身最高順位。日本アマで優勝すれば、来年のナショナルチームメンバーへの道も開けてくる。メンバー入りすれば、世界の舞台での闘いも視野に入る。300ヤードを超えるドライバーショットを放つ大器が大輪の花を咲かせるのか。
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