決勝戦は、ディフェンディングチャンピオンの金庚泰と韓国ナンバー1アマチュアの康晟訓の対戦となった。今年、91回の歴史を数える本選手権。その間、1927年から1966年の39年間と2000年以降の2度、マッチプレー方式が採用されているが、韓国人同士の決勝戦は史上初めて。また、外国人同士の決勝も3度目と歴史に残る大会となった。
準々決勝で優勝候補と目されていた伊藤勇気を18ホールの熱戦の末に破って初の準決勝進出を果たした宇佐美祐樹と、笠原広規を7and5の大差で下した金との準決勝は、期待されたとおりの好勝負となった。オールスクウェアで迎えた18番。宇佐美が先に3打目をピン下1.5メートル
につけるスーパーショットをみせると、金はグリーン手前40ヤードの3打目をピンハイ3メートルにのせる。金のバーディーパットは下りの難しいラインだったが、先にこれを沈めると、宇佐美も負けじとパットを入れかえし、勝敗はエキストラホールに持ち込まれた。勝負がついたのは、通算20ホール目となる2番ホール。金が冷静にパーでホールアウトしたのに対して、宇佐美がパーパットを外し熱戦に幕が下りた。
もう一方の田村尚之と康晟訓の対戦は、2and1で康の勝利。康は、2番ホールで田村がダブルボギーを叩いて1アップとしたものの、日本選手の代表格、田村の粘りに苦戦し10番ホールまでリードを許す。しかし、12番ホールでの田村の2OBのミスにつけ込みオールスクウェアに戻すと、その後は田村につけいる隙を与えず日本アマ初出場で決勝進出を決めた。
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