宇佐美祐樹、永野竜太郎のナショナルチームメンバーが苦戦を強いられるなか、日本ジュニア初出場の伏兵、小平智が7バーディー・1ボギー65の会心のプレーで単独首位に立った。
小平は、4番(183ヤード・パー3)でティーショットを1メートルにつけてバーディーを奪うと、5番で3メートル、6番で1メートルを沈めて3連続バーディー。9番では残り150ヤードのセカンドショットを7番アイアンで2メートルにつけて4バーディー・ノーボギーの31。後半に入っても小平の快進撃は止まらない。10番はティーショットを左バンカーに入れたが、3打目を1.5メートルにつけてバーディー。12番でこの日唯一のボギーを打ったものの、16番(163ヤード・パー3)ではティーショットを7番アイアンで3メートル、18番で残り130ヤードの2打目をピッチングウェッジで2メートルにつけバーディーフィニッシュ。終わってみれば、自己ベストを1ストローク更新する6アンダーパーをマークして2位タイの近藤孝宣、田中一輝に3打差をつけ首位に立った。
小平は、両親が練習場を経営していることもあり小学校低学年でゴルフを始め、6年生の時に初めて競技に出場。中学に進学後は、一時ゴルフから離れたが、高校進学を前に再び本格的にゴルフに取り組み始めた。在学する駒場学園高校はゴルフの強豪校とはいえないが、先週の高校選手権では初日に6位タイにつけ、注目を集めた。その高校選手権ではパットが不調で18位タイに終わったが、パットの握り方を変え、肘を伸ばすように調整して臨んだ日本ジュニアでは、25パットとパットも復調し、好スコアにつなげた。
「練習ラウンドでは、自分の実力では75ぐらいでプレーできればと思っていたので、このスコアには自分でも驚いています。3連続バーディーが来たときには、このまま残りホールを全てパーでしのげればと思っていました。気持ちを楽にしてプレーしたのが功を奏したのかも知れません。自分はアイアンショットの切れが生命線。明日以降もこの調子を維持してパープレーで回れれば…」日本ジュニア初出場初優勝も夢ではない。
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