ホールアウトした男子15~17歳の部では、小平智がパープレー71、通算6アンダーパーを守り暫定首位に立った。3打差の2位に藤本佳則が68をマークし、猛然と追い上げたが依然として3打差をつけ、大会初出場で初優勝の快挙に突き進んだ。
「目標は予選を通ってトップ10入り。パープレーをめざしたが、こうなると違ってきますね」きっぱりと言った。関東ジュニア18位で初出場してきたダークホース。優勝を意識して、欲も出てきた「今日は31パット。きのう25パットだったから、もったいなかった」と悔しがった。
東京世田谷の駒場学園2年。中3では90を切れなかったゴルフが、高校生になって開花した。171センチ、65キロ。父親の健一さんがゴルフ場の経営者(栃木・鷹ゴルフクラブ)という好環境。しかし、ゴルフに目覚めたのは高校に入ってから「自分のやりたいことを探したとき、ゴルフがあったんです」という遅咲きだ。
ライバルは、ナショナルチームの宇佐美祐樹。日本アマベスト4の日本のホープ。練習場も一緒だ。「毎日400球は打つ。良い成績が出ると嬉しいですからね」
最終日、ライバルたちが残りホールを残す『変則日程』に苦しむ中、じっくりラウンドできる最終日は有利な展開だ。
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