5組目でプレーをした伊藤慎吾と原敏之が、ともに1アンダーパー70で首位タイに立った。
今夏の中学ゴルフ選手権で初優勝を果たした勢いのまま、日本ジュニアに乗り込んだ伊藤は、この日6バーディー・3ボギー・1ダブルボギーと出入りの激しいゴルフ。「ドライバーショットは、まずまず。でもアイアンショットが…」と言うとおり、10番(177ヤード・パー3)では、ティーショットがガードバンカーのアゴに突き刺さり、3オン2パットのダブルボギーを叩いた。しかし、今日の伊藤はパットが絶好調。3番(424ヤード・パー4)は13メートル、7番(188ヤード・パー3)は20メートルのロングパットを決めて、バーディーを奪ってみせた。
日本ジュニアには四日市常磐中学1年生の時の2004年に出場して、その時は最下位の屈辱を味わった。2度目の出場を果たした今年は、ドライバーショットが当時より40ヤードも飛ぶようになり、セカンドショットのクラブ選択も楽になった。伊藤本人が、一番成長を感じているのはパッティング。「この2年でグリーンの傾斜と芝目を確実に読めるようになった」という言葉通りのプレーで、首位タイ発進。
明日の最終ラウンドでは、中学選手権との2週連続優勝と2年前の日本ジュニア最下位の雪辱がかかるが「周囲の人には、連続優勝を期待されていますが、自分はそれを狙うことはありません。今日よりも1ストロークでもスコアを縮められれば…」と謙虚に笑う。
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