先週の高校選手権では「自分でも最終順位がわからないぐらい」という不調に陥った新井。最終学年の今年、最後の日本ジュニアには「とにかく球数を打って自信を取り戻すことに専念しました」と背水の陣で臨んだ。その成果は、いきなり3アンダーパー69で暫定ながら首位スタートという最高の結果にあらわれた。
2番(366ヤード・パー4)でセカンドショットをグリーン手前に運ぶと、そこからアプローチが直接カップインしてバーディー。「このバーディーで、今日はスコアを伸ばせるかもという気持ちもありましたが、逆に気を引き締めてプレーしました」と言うとおり、4番(155ヤード・パー3)で5メートルのスライスラインを決め、6
番(359ヤード・パー4)では、8番アイアンで打った130ヤードのセカンドショットがピンに直接当たる会心のショットで楽々バーディー。
後半は、11番でこの日唯一のボギーを打ってから、リズムを崩す。14番(543ヤード・パー5)ではティーショットをバンカーに入れ、15番(384ヤード・パー4)では2打目をガードバンカーに、続く16番(163ヤード・パー3)でもティーショットを右バンカーに打ち込み、ピンチが続く。それでも集中力を切らさなかった新井は、好調なパッティングで必死のパーセーブをみせた。そのご褒美なのか、17番(342ヤード・パー4)では10メートルの下りのバーディーパットが決まり、トータル3アンダーパーでホールアウト。雷雲発生のためサスペンデットとなり暫定ながら首位で第1ラウンドを終えた。
「実は、高校生活最後の全国大会ということもあって、昨夜はあまり眠れなかった。緊張していたんだと思います。2位以下には、森さんをはじめ強い選手がたくさんいて怖いというのが本音です。今夜も寝られなくなりそう」と首位スタートにも、押し寄せるプレッシャーに苦笑をみせた。「でも、明日は本当に最後のラウンド。悔いが残らないようにしたいし、1ストロークでもスコアを縮めたい」と固い決意を語った。
|