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競技報告
【宮里がベストスコア66で逆転。悲願の日本ジュニア優勝】
第2日 競技報告:武藤一彦 写真:JGA
宮里の大逆転劇だった。4番パー3で2メートルを沈めた。5番は3メートル、6番も3メートルを入れた。第1ラウンド湿っていたパッティングが冴え、ペースをつかんだ。8番では185ヤードを5番ウッドで攻めて1メートルにつけ、9番パー5もバーディーでアウト31。逆転の下地は整った。

インの13番4メートルをねじ込み6アンダーパー、通算3アンダーパーとし、4アンダーパーでトップを走る藤本を視野に入れた。その矢先の16番ティーショットをフェアウェーバンカー、さらにグリーンサイドバンカーに入れるボギーでチャンスは逃したかと思われた。だが、18番で3メートルのバーディーパットを入れ4アンダーパー。最終組の
藤本を待ちプレーオフの準備を整えたが、相手が崩れ優勝が転がり込んだ。

「いやぁ、なんというのだろう、実感がわかない」初の大逆転に言葉を飲んだ。わずか23パット。昨日苦しんだパットが嘘のように好調だった。インでは15番を除き、残る8ホール、すべてワンパット。「生涯で一番いいパット数です」と胸を張った。

「何が起こるかわからない。ショットが悪くなかったので、がんがん攻めた。今日は90点の出来。16番のボギーがもしパーだったら100点満点」という。「自信になった。ゾーンに入るということを実感した」高校2年生のホープが成長した一日となった。

中学3年で日本女子アマに最年少優勝した沖縄のホープ。宮里藍の後継者として期待を集めてナショナルチーム入りを果たし、世界アマ出場経験もあるエリート。その世界の舞台、世界女子アマは10月、南アフリカで行われる。日本のトップアマとして宮里も代表入りを狙うが、今回の優勝で夢を確実に引き寄せた。

「世界と飛距離では追いつけない。でも、アイアンの正確さをバックに強い精神力とコースマネジメントがあれば日本もいける」欧米のパワーゴルフ、韓国の強さにひるみがちな日本。だが、つけ入る余地はあると目の輝きを強くする姿が頼もしかった。

7月、米サンディエゴでの世界ジュニア15~17歳の部に優勝し、自信も芽生えているのだ。「世界アマで優勝したい。高校を卒業したらプロになるか、アメリカ留学し英会話も身につけたい」夢が大きくひろがった逆転ドラマだった。

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