今年で16回を迎えた日本シニアオープンが中部地区で開かれるのは、これで3回目。2000年の10回大会(春日井・東)以来6年ぶりである。舞台となる桑名CCでは、これまで1990年日本アマ(倉本泰信優勝)、2003年日本女子アマ(宮里藍優勝)などアマチュア競技は開催されたが、男子プロとトップアマチュアの挑戦を受けるのは初めて。1960年に開場した井上誠一設計の名コースがその挑戦をどう受け止めるかが焦点のひとつだった。しかし、秋晴れの晴天、気温22.7度、北の風2メートルという絶好のコンデションだったこの日、好スコアが続出した。
この日のぺアリングで注目を集めたのは、この大会2連覇を狙う中嶋常幸と今シーズンからシニア入り、主戦場とする米シニアツアー(チャンピオン・ツアー)から帰国した尾崎直道、それに国内シニアツアーの賞金王を目指す室田淳のスリーサムだ。
スタート直後の1番、3番でバーディーと好発進したのは尾崎直道。続く6番、8番も獲ってノーボギーの4アンダーパーで迎えた9番。ティショットが右のラフだったせいか、第2打をグリーン右のバンカーに打ち込み、寄らず入らずの初ボギーで、3アンダーパーへ一歩後退した。「あれで流れが止まってしまった」と口惜しがった。それでも、後半に入って、3パットのボギーがひとつあるものの(14番)、3バーディーをもぎ獲って、5アンダーパー67でフィニッシュ、3位タイの好スタートだ。「オーソドックスな良いコース。ぜひとも優勝争いに顔を出して、テレビでそれをゴルフファンにお見せしたい」とシニアルーキーらしいコメントをした。
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