公式会見では言葉が少ない室田だが、第2ラウンドまでのプレーぶりは、シニアオープン初制覇に向けた決意が垣間見られる鬼気迫るものだ。昨日のラウンドでは、中嶋に「室田の粘りは凄い」と言わしめるほど、微妙な距離のパーパットをことごとく沈めて、67。今日も4番ホールでティショットを左ラフに入れ、2打目はグリーン手前30ヤード。31ホール目でボギーのピンチになったが、このアプローチショットを1.5メートルにつけて2日間ノーボギーを守った。中嶋も絶賛した粘りのゴルフでも「集中していますから。気持ちが入らないとパッティングは決まりません」と涼しい顔。「コースも素晴らしいし、明日は皆スコアを伸ばしてくると思う。アウトでスコアを崩す選手が多いそうですが、自分には関係ありません。良いゴルフが出来れば、良いスコアが出ますから」最後までクールな表情だった。昨年、日本プロシニアを制し、今年はこれまでシニア賞金ランキングでトップに立つ好調ぶり。このままの勢いで、自身初のナショナルオープン制覇なるか。
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