海老原が急上昇した。2番で1.5メートルを入れるバーディー、3番は10メートルが入った。8番パー5は、2オンに成功し、2パットのバーディーだった。インに入るとさらに加速した。10番5メートル、12番1メートル、14番7メートルが決まった。
ピンチは15番、打ちおろしの短いホール。刻むか、ドライバーでいくか、迷ったが6バーディーと波に乗っている。「ドライバーでいっちゃえ」と攻めたが、右林に放り込んだ。脱出しようとしたが、木に当てて、やっと3オン。しかし、乗っているときは何でもうまくいく。3メートルのパーパットを沈め、ピンチをしのいだ。16番、パー5を2オンし、”おまけ”のバーディーが生まれた
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第2ラウンドは、7バーディー。2日間ボギーなし11アンダーパーで、一気にトップに躍り出た。「全部うまくかみ合ってくれる」と表情は明るかった。ピンチだった15番のパーパットも「同じラインから阪田(哲男)選手がバーディーパットを打ってラインを見せてくれた。自分のパットがどっちに曲がるかな、と迷った時だったので参考になった」
練習日、中嶋常幸とラウンドしたことも、良い流れにつながった。飛距離でシニア1、2を争う中嶋に負けじと「腰が抜けるほどドライバーショットを叩いた」ら中嶋が驚くほど飛距離が出た。もともと思い切りの良いタイプで「苦しいときほど120パーセントの力で打っていた。それを思い出しましたよ」
記録男の異名をとる。2002年には欧州シニアツアーに参戦し、アイルランドオープン、ウエールズオープン、全英プロシニア選手権に優勝、日本人選手初の賞金王に輝いた。
欧州シニアツアーでは6勝、対して日本シニアツアーは2勝。2003年には米シニアのチャンピオンズツアーにフル出場。全米プロシニア選手権(オハイオ州ファイストーンCC)で前半27、後半38でプレーし、9ホールのツアーレコードを記録した。外国に強い珍しい日本人プレーヤーなのだ。
シニアオープンのビッグタイトルを目指し、第3ラウンドは中嶋常幸と同組で最終組を回る。「向こう(中嶋)は横綱、胸を借ります」と謙虚だった。「コースはタフだし、ピン位置も振られるし、これから難しくなります」とアプローチとパッティングの練習に取り組んだ。「明日以降は、グリーンも外すし、ショートゲームが多くなる」57歳、久しぶりに巡ってきたチャンス。悔いなく取り組もうとする姿は、はつらつとして見えた。
第2日の選手インタビューや会場の様子は《ビデオギャラリー》《フォトギャラリー》でご覧下さい。
◇◇ 第3ラウンド【10月28日(土)】のテレビ放送予定 ◇◇
NHK BShi(生中継) 13:00-16:00
NHK 総合 (録画) 16:30-18:00
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