2003年大会から上位の成績を残しながら、なかなか優勝に手が届かなかった大川が出場4回目にして、悲願の日本シニア初優勝を果たした。首位タイスタートで最終組でのプレーとなった大川と田中は、優勝争いの緊張の中でスタートしていった。大川は、1番(パー5)で幸先良くバーディーを奪うと、その後は6番まで着実にパーをセーブ。このまま、落ち着いたプレーを続けるかと思われた7番(パー3)で、大川はよもやの5パットのミスを犯しトリプルボギー。しかし、大川は続く8番でバーディーを奪い返し、前半を37で終える。一方の田中も2ボギーの38でハーフターン。両者は1ストローク差で後半に入った。大川は、緊張のためかスコアを
まとめられない。10番(パー4)でボギーを叩き、田中に並ばれた。続く11番(パー5)で大川がバーディーを奪ったのに対して、田中がボギーを叩き、大川が初優勝に大きく近づいたかと思われた。しかし、12番(パー3)を大川がダブルボギーとして、再び両者が同スコアで並ぶ。大川はその後、1バーディー・1ボギー、一方の田中もスコアカード通りのプレーでトップタイで迎えた最終18番ホール。優勝争いは2年連続でプレーオフに持ち込まれるかと思われたが、田中が3パットのボギーを叩き、大川の初優勝が決まった。
「この3日間は、得意のアイアンショットが良く切れていた。昨日、17番のホールインワンで運も上向きになり、優勝することが出来た」と初優勝の喜びを語った。「来年からは、日本シニアチャンピオンとして恥ずかしくないゴルフをしたい。今年は全国大会もこの日本シニアで最後なので、来年に向けて頑張って練習したい」と早くも来年に向けての抱負を語っていた。
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