17番まで大川とのデッドヒートを繰り広げた田中のゴルフは、特筆すべきものがあった。今年8月に体調を崩して体重は6kgも減少。病み上がりで、本来の調子にはほど遠いプレーにも、最後まで優勝争いを演じて見せた。17番終了まで3ボギーと粘りのゴルフで、大川と同スコアで迎えた18番。田中はティショットをバンカーに打ち込み、2打目はグリーン奥へ。下りのファーストパットをオーバーした田中の返しのパーパットは、無情にもカップの横を通り過ぎた。
「今日の結果は、残念ですが、目標としていた第3ラウンドへの進出が果たせて、この順位にこれたことには満足しています。病後で、自分のゴルフも完璧ではないにもかかわらず、優勝争いが出来たので、上出来です」と負けて悔い無しの表情。「来年の日本シニアオープンゴルフ選手権競技は、地元熊本県のくまもと中央カントリークラブで開催されます。その時には、4日間プレーすること、また来年の日本シニアで優勝できるよう、目標を持って頑張って練習する」と期待溢れる言葉を残して会場の高松グランドカントリークラブを後にした。
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