昨年に続いて日本女子シニア2度目の出場となった阪本知子(レイク浜松)。前半で4ボギー、ハーフターン後も3ボギーとスコアメイクに苦しんだが、粘りのゴルフで首位と1打差の2位タイにつけた。初出場の昨年大会では、持ち前の飛距離を活かしたプレーで優勝の期待もかかっていた。しかし、「昨年は、予選競技をトップ通過して、周囲からも優勝の期待が大きかったし、自分でも狙っていたことは事実。そう思ったことが自分自身にプレッシャーをかけてしまい」、自滅して5位タイと涙を飲んだ。捲土重来を期して挑む2度目の日本女子シニアだが、ゴルフは決して本来の調子ではない。阪本の最大の武器でもあるドライバーショットが乱れているのだ。「このコースは、ラフが厳しい。ティショットをフェアウェーに打っていきたかったけど…」と唇を噛む。第1ラウンドは1ホールもバーディーを奪えなかったが、「今日の収穫はダブルボギーを一度も打たなかったこと。幾度もスコアを崩しかけたが、ボギーで耐えたことは大きい」と気持ちを入れ替える。2年越しの女子シニア優勝に向けて、「明日は4オーバーパー75を目標に。ドライバーショットの調子さえ戻れば…」と密かな自信を覗かせた。
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