トップと2打差の5位タイでスタートした勇恵子(オレンジシガ)は、「自分のゴルフに徹しよう」と心がけたのが奏効したのか、3番ホールまで着実にパーをセーブし、通算8オーバーパー首位タイに並んだ。しかし、直後の4番から7番まで4連続ボギー、9番もボギーを叩いて前半40で終える。「試合が始ま直前まで、絶不調。特にアイアンの調子が悪くずっと不安でした」と言う言葉通り、後半はボギー、ダブルボギーと大きくスコアを落とす。それでも、上位選手が強風に悩まされてスコアを崩すのを尻目に、17番で2メートルのパットを沈めて、この日初バーディーを奪い、先にホールアウトしていた増田京子に18オーバーパーで並び、迎えた最終
18番。「最終ホールでは、自分も良い順位にいることは解っていた。スタート時は緊張しなかったのに、最後の最後で緊張してしまった」という勇は、7メートルのパーパットを外し、1打差で3位タイに終わった。「この2日間、充実できました。ボギーで我慢するプレーだったけど…」と話す言葉は、悔し涙で途切れがちだった。
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