大会史上初の大会3連覇は難産だった。首位と1打差2位タイでスタートした林恵子(総武)は、前半5番と9番でダブルボギーを叩き、「増田さんが前半を37でプレーしたのを知っていたので、正直、自分の優勝は諦めかけていました」と気持ちが萎えたが、「1年間、3連覇を目標に練習してきたことを無駄に出来ない。出来ることを精一杯やって、完全燃焼しよう」と思い直し、11番(292ヤード・パー4)でこの日、初バーディーを奪って見せた。その後は、林の持ち味である粘りのゴルフをいかんなく発揮。16番、17番の連続ボギーで増田に並ばれたが、最終18番で1メートルのパーパットをしぶとく沈めて、通算18オーバーパーでホールア
ウト。増田とのプレーオフでも、確実にパーセーブして、勢いに乗る増田を振りきり、偉業を成し遂げた。来年は、4連覇と大会最多優勝がかかり、さらなるプレッシャーが林にのしかかる。しかし、「女子シニアに優勝することが自分自身の最大の目標」といいきる林が、そのプレッシャーに打ち勝つことを期待したい。
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