チームジャパンのローマ字が紅白のキャディーバックに映える。ナショナルチームのメンバーとして活躍する日本のトップ、森桜子と若林舞衣子が2回戦で激突した。
前半を終わってオールスクエア。12番で若林が動いた。5㍍のバーディパットをねじ込んでリードを奪うと13番パー5、森が5㍍を外したたあと4㍍を入れる連続バーディーで2アップ。15番で左ラフに打ち込みピンチだったが、木の上のわづかな隙間を通すナイスリカバリーショットで3㍍。このパットを手堅く沈めるバーディーで3アップとした。
昨年優勝の森と日本女子オープン6位、堂々ローアマを獲得した若林。決着がついたかと思われたが、試合はドーミーホールに入
って急展開をみせる。16番パー3、若林がバンカーに入れボギーとしたのがきっかけだ。17番、グリーン奥へこぼし連続ボギー、18番スリーパットで3連続とボギーでリードはあっというまになくなった。
勝負はエキストラホール、1番パー4。森が1㍍につけるバーディー。追う者の勢いが好勝負をわけた。「崩れ、崩れ、崩れ。しょうがないな」敗れて若林はわるびれなかった。「プレッシャーもなかったのに崩れてしまった。体力不足かな」アマ最後のビッグイベントだった。7月にはいよいよプロテスト、成長著しい若手の波に乗ってプロで好結果をのこさねばならない「テストを受かりQTでトップ合格、そしてシード権を取るような活躍をしたい」
森には2連勝がかかる。「リードされていてもわたしの中にはベスト8にいる自分しかみえなかった。粘って我慢しているうちに相手がスキを見せた展開でした」
マッチプレーは好きときっぱりといいきる。これで昨年の5勝に加えマッチプレー7連勝だ。
この日は1回戦、49歳の三木逸子をやぶり、事実上の決勝戦といわれた若林を下した。「相手と良い戦いをして大会を盛り上げたい。楽しくゴルフをしている結果が去年から負けがないことにつながった。若林さんの分もがんばらないといけない」
本大会がマッチプレー方式採用した2000年以降2連覇を達成したものはいない。快挙達成は去りゆくナショナルチームの先輩へのなによりのプレゼントとなる。
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