昨年大会でベスト4入りを果たし、本年はそれ以上の成績を期待された森田理香子。調子は悪いといいながらも、順当にマッチプレー進出を決めると、大会3日目の1・2回戦を危なげなく勝ち抜け、迎えた準々決勝は、酒井美紀との対戦となった。酒井とのマッチは、4番ホールで森田が先制するも、酒井が7、8番を連続で奪う。9番は森田が取り、オールスクウェアで前半を終えた。後半に入っても両者の息詰まる戦いが続く。森田がリードを奪うと、酒井が取り返し、逆に森田から1アップを奪う。酒井が1アップで迎えた16番で森田が再びオールスクウェアに持ち込み、このまま流れに乗って酒井を逆転するかと思われたが、勝利の神様は、どこまでも森
田に無情だった。最終18番を酒井が取り、森田の日本女子アマはベスト8という成績で終わった。
「今日は、スタート前から、すごく緊張していました。でも、気合いも入っていたので、いけると思っていたのですが…。酒井さんも上手だったし、自分の力不足…だと思います」と昨年を下回る成績に終わった悔しさを滲ませた。「去年は、優勝を意識しないで、ベスト4進出。今年は、優勝したいという気持ちが強くて、気合いも入っていたし、そのための準備もしてきたつもりです。去年より、精神的にも技術的にも向上したと思っていたのですが、結果が出なかった…。なにかが足りないんですよね。絶対に決めなくてはならないパットを決められなかった。やっぱり気持ちなんですかね?この大会に照準を合わせてきただけに、悲しいというより悔しいです…」とこの敗戦を受け入れることに苦労していた。
それでも、森田は前を向かなければならない。「終わったことなので、今回ダメだったところを調整して、次の試合に備えます」と最後は、この悔しさをバネに更なる飛躍を誓った。
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